仏教のことば:「一刹那(いっせつな)」

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一刹那(いっせつな)

きわめて短い時間のことです。
一瞬のことと思えばいいですが、いったいどれくらいの時間なのでしょうか。

10分の1を表す「分」、100分の1を表す「厘」あたりは馴染みのあるところでしょうが、その下の単位をずっと見ていくと・・・

100 一(いち)
10-1 分(ぶ)
10-2 厘(りん)
10-3 毛(もう)
10-4 糸(し)
10-5 忽(こつ)
10-6 微(び)
10-7 繊(せん)
10-8 沙(しゃ)
10-9 塵(じん)
10-10 埃(あい)
10-11 渺(びょう)
10-12 漠(ばく)
10-13 模糊(もこ)
10-14 逡巡(しゅんじゅん)
10-15 須臾(しゅゆ)
10-16 瞬息(しゅんそく)
10-17 弾指(だんし)
10-18 刹那(せつな)
10-19 六徳(りっとく)
10-20 虚空(こくう)
10-21 清浄(しょうじょう)
10-22 阿頼耶(あらや)
10-23 阿摩羅(あまら)
10-24 涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)

見つけまることができましたか?

10のマイナス18乗が刹那となっていますね。

よって一刹那の長さは1000000000000000000分の1(=0.000000000000000001)ということになります。

想像もできないくらい小さな単位ですが、宇宙の生成や滅亡といったスケールから人の一生を覗いてみれば、それこそほんの一刹那なのかもしれませんね。

アゲハチョウの寿命は約2週間。人の寿命は約80年。

アゲハチョウは人よりもその一生を短く感じているでしょうか

アゲハチョウはアゲハチョウなりに、人は人なりに「それぞれの時間を生き切った」という感覚があるのではないでしょうか。

1日を1生と考え過ごしてみたも刹那という時間は短く儚いものですね。大切に時を刻みましょう。