阿羅漢(あらかん)
梵語アルハンの音写。
応供と漢訳。
羅漢ともいいます。
供養を受けるにふさわしい人、修行を終えた人、聖者
小乗仏教では、最高の悟(さとり)に到達した者を意味しています。
修行者の最高の段階です。
仏像の中には「羅漢様」と呼ばれるものがあります。
この羅漢様とは、一体どのような方々かご存知ですか?
如来、菩薩、明王、天部、そして高僧というのが大体の仏像の種類になります。
「羅漢様」とは高僧、或いは菩薩に当たる存在なのです。
阿羅漢(あらかん)になりかけている状態を阿羅漢向(あらかんこう)といい、完成された阿羅漢の状態を阿羅漢果(あらかんか)といいます。
阿羅漢果(あらかんか)になることは至難の業であると言われておりますが、阿羅漢向(あらかんこう)の境地には、日々心のコントロールの訓練することにより、万人が到達することができるといわれています。
具体的には、毎日、仏教の修行法「八正道」を通して思いと行動の反省を行うこと。
特に喜怒哀楽の怒と哀の思いを水のようにサラサラと流してしまえる訓練をすること。
そして、他人とのコミュニケーションを通して、慈悲の心(博愛心)を強くしていくことが大事ですね。
阿羅漢向(あらかんこう)という境地は、努力次第では、どなたでも到達できる境地と言われておりますが、阿羅漢果(あらかんか)』になりかけている状態ですから、心のマネジメントを怠ったり、慢心したり致しますと、あっという間に転落してしまうそうです。
阿羅漢果(あらかんか)の上にも、
●如心(阿羅漢の上段階から菩薩に至る境地/六次元『上段界』~七次元『菩薩界』)
●観自在(梵天の境地/七次元『上段界』)
●一即多・多即一(如来の境地/八次元如来界)
●更に上位の境地へと続いていきますので終点は不明だそうです。
際限ないですね。
日々精進していきましょう。