仏陀の教え(7)梵天勧請[ぼんてんかんじょう]の物語

スポンサーリンク

甘露の法雨が地上に降り続ける

仏陀仏陀(ブッダ)(釈迦)(釈尊)は自分の悟ったダンマは深甚微妙(あまりにも深く、微妙であり人々の推論の域を越えている)であり、人々には理解されないであろうと考え、それを人々に説くことは出来ないとそのまま涅槃に入ってしまおうと考えていました。

(涅槃)〈ねはん〉[ニルヴァーナ] とは、「(火が)消える」の意味から派生した言葉で、煩悩の火が消え、悟りの境地に達したことをいいます。
また、輪廻からの解放、すなわち解脱を意味します。

そのときの仏陀がそのまま一言も説くことなく、説法をあきらめて涅槃に入ってしまえば、仏陀一人の悟りであり、人々には伝わる事がなかったのです。

それを知ったブラフマー(梵天)をはじめとする天上の神々が、再三お願いすると、釈尊は、過去の仏の示された方便力のことを考えつき、相手に応じて、それにふさわしい方法で、いろいろに説き分けることにしようと決心されたのです。

そして、仏陀(ブッダ)は、梵天王に、こう仰いました。

『わたしは、あなたの勧請を受け入れ、甘露の法雨を降らせよう!
すべての人々よ、神々も鬼神たちも、すべての耳のあるものは、この法を聞くがよい!』

これで、以来2500年の間、甘露の法雨が地上に降り続けることになるのです。
仏陀は以前6年の間共に苦行した友人(仲間)であった5人の修行者にその教えを説いました。

その説法をうけた5人が仏陀の最初の弟子となったとういうお話しです