仏教のことば:「四恩(しおん)」

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四恩(しおん)

父母の恩、衆生の恩、国王の恩、三宝の恩(仏・法・僧の恩)をいいます。

衆生がこの世で受ける四種の恩。経により内容を異にし、心地観経では、父母の恩・衆生の恩・国王の恩・三宝の恩の四つ、正法念経では、父の恩・母の恩・如来の恩・説法法師の恩を数える。

インドの仏教は縁起(相互依存)の思想によって人間の横の結びつきを重視したのにたいし,中国の儒教は忠孝を説く五倫五常(精神的秩序)の思想によって人間の縦の関係に注目したが,この考え方の違いが恩の観念にも反映した。仏教ではインド以来〈四恩〉が説かれたが,それは《正法念処経》では母,父,如来,説法の師の恩とされ,《大乗本生心地観経》では父母,衆生,国王,三宝の恩とされている。このうち父母と国王の恩を強調する《心地観経》の思想は中国や日本で重視され,封建道徳と結びつけられた。…

※「四恩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社

仏教の基本の教えは「四恩」(四つの恩)、四つの感謝の気持ちから始まります。

父母 の恩
衆生 の恩
国王 の恩
三宝(仏・法・僧) の恩

父母、衆生、国主、三宝(仏・法・僧)に対し、報恩感謝をすることです。
衆生とは、友であり、親戚であり、同僚です。国主とは、国家であり、会社です。
具体的には、社長、上司も国主との解釈ができよう。三宝とは、正しい宗教。

仏道修行を志す者は、報恩感謝の人生を歩むことを最良とするのです。

命がけで私を産んでくれた母。私を育んでくれた父母、祖母や親戚の人々。愚鈍な私を一人前にしてくれた、友人、知人、会社関係者。
幼少のころより今日まで、どれほどの人たちに教えられ、支えられしてきたことでしょう。
感謝の数を挙げれば、もう数え切れないと思います。

人間は人間によって支えられています。
もっと広く捉えれば、大地と風と山河、この地球に支えられてもいるのです。

これからの人生の旅路は、報恩の旅なのかも知れませんね。

この世の中に父母があって自分が生まれ、みんながいて自分が助けられ、国があって生活ができ、三宝の恩により、心穏やかに過ごせます。

一番先に父母の恩があります。
そして、大地と天地に生かされていることへの感謝。
次にこの国に生まれ、育まされていることへの感謝。
それから、見えない力で守ってくださっている氏神様への感謝です。

父母の恩というのが何よりも先にあるのが仏教の教えです。
どのように偉い和尚さんよりも、阿闍梨さんよりも父母がまず、はじめにあるのです。
その父母にも父母がいて、感謝と報恩の気持ちを鎖のようにつないで、
過去から現在、そして未来へとつながっていく。
これは断ち切ろうとしても断ち切れない鎖なのですね。

“お父さん、お母さん、僕を私を生んでくださってありがとう。”
口に出していえなくとも、心の底にこの言葉を持ってください。
そしていつかは、言葉で“お父さん、お母さん、ありがとう。”と、いいたいものですね。
そして、父母たちは子供から“ありがとう。”と感謝される親になるよう、日常の自分たちのあり方を見つめなおしたいものです。