仏陀の教え

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十大弟子について

十大弟子について仏陀は非常に多くの弟子を養成しました。仏陀(ブッダ)はインドに16大国あった中でも、特に栄えていたマガタ国とコーサ国で教えたので、この2ヵ国に弟子が多くいます。生涯に1250人の直弟子がいたとされ、中でも優秀な10人の高弟が...
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十牛図

十牛図悟りを開いても、山の中から出て人に何かをしないとあまり意味はありません。それを表してるものに十牛図があります。それが宗教を宗教らしく形づくっているものであるように思えます。十牛図では、人々のために仏陀の教えを簡単に教えられているようで...
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大乗仏教と小乗仏教

大乗仏教と小乗仏教紀元前一世紀頃、仏教は大きく二つの流れに分れていきました。大乗仏教と小乗仏教です。「小乗仏教」は仏陀(ブッダ)の教えにあくまで忠実な教えであり、「大乗仏教」は仏陀(ブッダ)の言葉を踏まえながら、多くの人々の救済を目的とした...
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仏陀(ブッダ)の遺志を継ぐ者たち(2)

仏陀(ブッダ)の遺志を継ぐ者たち(2)「あの時仏陀(ブッダ)はこう述べられた」「言葉の上だけで仏陀(ブッダ)の言ったことをとらえてはなりません。それはかくかくしかしかの意味で仏陀(ブッダ)はこう述べられた」議論をことのほか好むインド人が、ど...
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仏陀(ブッダ)の遺志を継ぐ者たち(1)

仏陀(ブッダ)の遺志を継ぐ者たち今日から新しいテーマです。「仏陀(ブッダ)の遺志を継ぐ者たち」仏陀(ブッダ)の入滅後、仏教は大きく変化をとげていきました。「仏教」という言葉ができたのも、このころではだと思います。仏陀(ブッダ)が入滅した時に...
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仏陀の教え(20)「学びこと少なきものは、牛のように老いる。その肉は増えるが、知恵は増えない。」

精密な論理性に支えられている仏陀(ブッダ)の教え日本人は無常を感覚としてとらえて感傷的にとらえるけれど、仏陀(ブッダ)の教える無常とはそうではないと。むしろ仏陀(ブッダ)は論理として「変わらぬものはない、すべてのものは動いていく、常ならぬも...
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仏陀の教え(19)「上水菩提、下化衆生」

「上水菩提、下化衆生」こそが人間の生きる道仏陀(ブッダ)がお誕生のときに右手で上をさし、左手で下をさしています。これは普通、「天上天下唯我独尊」(この世に自分より尊いものはない)という意昧にとっていますが、「上水菩提、下化衆生」の象徴として...
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仏陀の教え(18)「七不退法」

「七不退法」~衰亡を防ぎ繁栄を築く七つの事柄八正道や六波羅蜜はどちらかといえば人間個々の生き方を説いたものですが、仏陀(ブッダ)は仏教そのものが衰えないための法を何通りも説いていました。そのたびに「それを聞け。よく心にとどめよ」と弟子たちを...
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仏陀の教え(17)「転迷闇悟」

「転迷闇悟」~迷いからスタートして最高の安らぎに達する一般に知識は、学ぶことによって得られ、智慧は、体験によって得られるとされます。仏教の智慧は、事柄や現象の奥に、因果律や縁起の法などの法則を洞察する機能をいいました。よく「転迷闇悟」といい...
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仏陀の教え(16)「六波羅蜜」

人間が完成する六つの道筋、「六波羅蜜」六波羅蜜人間が完成する六つの道筋となる「六波羅蜜」は原始仏教が大乗仏教になっていくところで出てきた考え方です。「波羅蜜」とはサンスクリットで「彼岸に至る」という意味で、日本語に置き換えれば「到達・完成」...
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仏陀の教え(15)「八正道について」

八つの正しい道、八正道とは八つの正しい修行の一つ目は「正見」。正しく見る、観察をします。何か原因でこういう結果になったのかを見る。これが原始仏教において釈尊の悟った一番目のことだったんです。二つ目は「正思」です。正しく思います。これは「正思...
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仏陀の教え(14)八正道と六波羅蜜

「苦」を滅する方法「八つの正しい道・八正道」仏陀(ブッダ)は「苦」を滅する方法として八つの正しい道を解き明かしました。これが、正見・正思・正語・正行・正命・正精進・正念・正定の方法です。これらすべての方法に「正」の字がついていますが、「正し...
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仏陀の教え(13)「苦」の人生をいかに生きるか。

五戒とは仏陀(ブッダ)は確かに「この世は苦である」といいましたが、亡くなる前には「この世は美しい。人間の命は甘美なものだ。」といっていました。これは「苦であるがゆえに、そこに美しいものが生まれてくる」という仏陀(ブッダ)のひとつの悟りであっ...
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仏陀の教え(12)「四諦」

「四諦」人生の根本にある真理を「四諦」という、四苦八苦を背負いつつ、この世は無常であるという真実から目を反らさずに、なおかつ希望を持って明るく人間らしく生きていこうと。そういう道があるか、とブッダは自らに問うたわけです。そして、「ある」と考...
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仏陀の教え(11)無常とは

ブッダの説く無常は「無常観」。無常とは無常とは無常とは虚無ではなく、物事が成長するプラスの面を見ること四苦八苦は人間が生きていくうえで付いてまわるとブッダはいいました。そしてさらに「無常に基づく苦」があると。無常というと日本人は『平家物語』...
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仏陀の教え(10)「四苦八苦」

「四苦八苦」とは怨憎会苦(おんぞうえく)「怨憎会苦(おんぞうえく)」ですが、これは怨み憎しみ合う同士が会うことです。すると互いに頼ることができないので、ともにいて苦しむことになります。たとえば敵同士だと思うような人間が夫婦になるとか。別れた...
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仏陀の教え(9)人生とは「苦」を背負って生きていく道

一切存在は五蘊から成り立っており、それ故、無常・無我である人生とは「苦」を背負って生きていく道であるそこでブッダが語ったのは、この人生は「苦」だということだったわけです。なぜ苦なのかといえば、人は生まれた瞬間から死に向かって一歩一歩、歩いて...
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仏陀の教え(8)仏教の基本は仏陀の教え

悟りに至る道仏陀はまず、ヴェーダの祭式万能主義とバラモンの権威を否定、またカースト制度を超越して、「慈悲」による人間の平等を唱えました。* 仏教の根本的倫理観念の一つで、特定された相手だけでなく、すべての人に最高の友情を持ち、他人の苦しみを...
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仏陀の教え(7)梵天勧請[ぼんてんかんじょう]の物語

甘露の法雨が地上に降り続ける仏陀仏陀(ブッダ)(釈迦)(釈尊)は自分の悟ったダンマは深甚微妙(あまりにも深く、微妙であり人々の推論の域を越えている)であり、人々には理解されないであろうと考え、それを人々に説くことは出来ないとそのまま涅槃に入...
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仏陀の教え(6)初転法輪

最初の説法を初転法輪 仏陀(ブッダ)はブッダガヤーで一人坐禅をして、悟りを開きます。これを誰かに伝えたいと思ったけれども誰もいません。あれこれ考えた末に、先の五人の友達に最初の説法をしようと決めるんです。5人とは* 嬌陳如(きょうじんにょ)...
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仏陀の教え(5)真実によれた

難行苦行では解脱を得ることができない休験したからこそ無駄が無駄だとわかってくるこういう流れがあるためか、一般に、苦行は役に立たないといわれます。苦行が空しいものだと知るためには、苦行をしなくてはいけなかったのではないかと。苦行を体験して、「...
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仏陀の教え(4)苦行時代

誰も悟りとか真実の思想に到達した者はいないそれで釈尊は出家して、最初六年間、さまざまな難行苦行を行いました。ブッダ白身、苦行時代の初期に断息の修行を徹底的に行って、それは『アーナーパーナサティ・スートラ』、つまり『大安般守意経』としてまとめ...
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仏陀の教え(3)四門出遊

「四門出遊」、後世に生まれた説話釈尊の出家の動機としてよく語られる「四門出遊」という説話があります。釈迦族の王子として育ち、何不自由のない暮らしをしていた若者がなぜ出家したのでしょうか。釈尊が物思いに耽って、いまでいう鬱(うつ)の状態になっ...
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仏陀の教え(2)仏陀(釈迦)について

仏陀の教えは(仏教として)語り継がれ、書き継がれて約2500年の時を経た今でも、私達にも語りかけている釈迦(Gotama Siddhattha・悉達多・釈迦牟尼・仏陀等)は紀元前400年頃(別説500年頃)に現在の印度とネパールの国境地帯、...
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仏陀の教え(1)仏陀の教えとは?

仏陀の教えとは?仏教と聞くと、何か暗いじめじめしたものを感じるとしたら、そんなイメージを作り上げてしまった日本人の風土にあると思います。現代仏教界の多くはその収入源を葬式や付随する法事か観光事業に頼っているような気がします。読まれる経典は中...
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仏陀(ブッダ)の生涯(20)仏陀(ブッダ)の死後

「如是我聞」仏陀(ブッダ)自身は著作を残しませんでした。仏陀(ブッダ)入滅後、阿闍世王はその教えが誤りのないようにするため、弟子たちが大集結して、仏陀(ブッダ)の言動や教団の戒律などを書き残しておこうと考え、そのような会を持ちました。これを...
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仏陀(ブッダ)の生涯(19)仏陀(ブッダ)仏陀の死

衆苦を断ち、煩悩の業火を消し、不生不滅の法性を認証して、万苦を解脱して、涅槃(ねはん)の世界仏陀(ブッダ)は、痛みをこらえてヴァディー村に着きました。金属細工師のチェンダのマンゴー林に泊まりました。チェンダは、心をこめて仏陀(ブッダ)をもて...
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仏陀(ブッダ)の生涯(18)仏陀(ブッダ)最後の旅

法と律とに精励するものは、生の流転をはなれて、苦しみも終わるであろう。仏陀(ブッダ)は、八十歳になっていました。余命少しと感じた仏陀(ブッダ)は、霊鷲山(りようじゆせん)を下りて旅に出ることにしました。祗園精舎であのディバダッタが、仏陀(ブ...
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仏陀(ブッダ)の生涯(17)仏陀(ブッダ)の布教(3)

「人生における五欲の楽しみは危険である」仏陀(ブッダ)は、マカダ国をサーリ仏陀(ブッダ)やモッガラー等に任せて、コーサラのシュラーヴァスティーに移る事としました。その途上、仏陀(ブッダ)は五人の弟子を連れ、故郷のカピラヴァスツを訪れました。...
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仏陀(ブッダ)の生涯(16)仏陀(ブッダ)の布教(2)

"祗園精舎(ぎおんしょうじゃ)"とサーリープッタ(舎利子)ピンダダも仏陀(ブッダ)の信者となり、コーサラ国の首都シュラーヴァスティー(舎衛城)に精舎を建設するから、そこへ来てくれるように仏陀(ブッダ)に頼みました。ピンダダは、帰国後すぐに精...
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仏陀(ブッダ)の生涯(15)仏陀(ブッダ)の布教(1)

"功徳(くどく)と縁起(えんぎ)の理法"仏陀(ブッダ)は、マカダ国12万人の国民を教化するために布教に努めました。国の人々には、カッサパが仏陀(ブッダ)の弟子となったことは信じませんでした。そこで、仏陀(ブッダ)はラージャグリハの人々を竹林...
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仏陀(ブッダ)の生涯(14)仏陀(ブッダ)の最初の説法(2)

仏陀(ブッダ)が"正覚者(しょうがくしゃ)"となる男性は仏陀(ブッダ)に、カッサパの周りには狂信者が常に二十人もいると心配しますが、仏陀(ブッダ)は「一切を空と感ずる私に、死への恐怖は無い。」ことを男に説明しました。仏陀(ブッダ)は、教えら...
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仏陀(ブッダ)の生涯(13)仏陀(ブッダ)の最初の説法(1)

「初転法輪」とは最初の説法仏陀(ブッダ)の体得した真理は、五人の修行者にも伝わりました。論理的認証と思索によって他の修行者へ伝達可能であったことは、仏陀(ブッダ)の教えを広める上での飛躍であった(こうした理由で、後代の人々は仏陀(ブッダ)ガ...
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仏陀(ブッダ)の生涯(12)仏陀(ブッダ)、説法を開始(2)

"虚空(こくう)"は無辺であると観ぜられた時、"空無辺処(くうむへんしょ)"を成就します。仏陀(ブッダ)は、まず仙人と仰いだアーラーラ・カーラーマ仙人を訪ねるつもりでしましたが、彼も彼の子も既に亡くなっていたので、今まで修行を共にしてきた仲...
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仏陀(ブッダ)の生涯(11)仏陀(ブッダ)、説法を開始(1)

「万物はすべて無常です。欲望も恐怖も苦悩も、すべて無我によって死滅する」。シッタルダは、川辺の菩提樹の樹陰で、長年思索に思索を重ねて追求してきた真理を得ました。"無処有所"の思想を飛び越え、一切を無と感ずることによって、心の安静を得て、"輪...
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仏陀(ブッダ)の生涯(10)求道苦行(ぐどうくぎょう)(3)

"悟り"とは仏陀(ブッダ)になること彼女は、彼に"悟り"について尋ねました。シッタルダは次のように答えました。「生きとし生けるものはすべて、流転輪廻(るてんりんね)の生涯を未来永劫に続ける運命を持っています。」「生まれ、生き、やがて死ぬが、...
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仏陀(ブッダ)の生涯(9)求道苦行(ぐどうくぎょう)(2)

苦行者から脱落した者役にも立たぬ苦行から離れ、安定した心の状態でこそ正しい真理を把握できるはずだ、と考えたのでした。その時、瞑想しているシッタルダを、「苦行の道を離れたのに、自分を浄いと思っている」とからかうように歌う人が近づいて来ました。...
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仏陀(ブッダ)の生涯(8)求道苦行(ぐどうくぎょう)(1)

求道苦行(ぐどうくぎょう)「生・老・病・死」の苦しみをどう克服するか、人間の生まれながらに担っている苦悩をどう克服するか、その思索のためにシッタルダは修行の道に入り、高徳な聖人のもとを訪れましたが、満足の行く答えは得られませんでした。高徳の...
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仏陀(ブッダ)の生涯(7)仏陀(ブッダ)の出家(3)

「無所有処(むしょうしょ)」の理父王の使臣と別れたシッタルダは、マカダ国の首都、ラージャグリハ(王舎城)へ向かいました。その近くには、哲学者のゴーサーらやジャイナ教の開祖マハーヴィーラが住み、彼らに対する信奉者も多く、苦行者も多くいました。...
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仏陀(ブッダ)の生涯(6)仏陀(ブッダ)の出家(2)

人間の"四苦"「生・老・病・死」ある日太子が園林へ降りると、巨樹の下に座して坐禅をしていた時、ある乞食(こつじき)の修行僧が近づいてきました。修行僧は、「煩悩は切って捨てるわけにはいかない、煩悩こそ出家修行の始まり」と言います。太子は、その...
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