仏教のことば:「済度(さいど)」

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済度(さいど)

衆正を苦や煩悩や罪業から救って、悟りの彼岸へ渡すことです。
済は救済、度は度脱。
煩悩を脱して安楽の地に至らしめることです。


1 《「済」は救う、「度」は渡す意》仏語。仏が、迷い苦しんでいる人々を救って、悟りの境地に導くこと。「衆生(しゅじょう)を済度する」

2 困難や苦労から救うこと。

済うとは、溺れている者を自らとひとしく岸上の者にすることが、仏教での済うの意味だと考えられています。
キリスト教などの救済型の教えでは、あくまで救う者と救われる者は別だと考えられています。

仏教においては、すくわれる者がすくう者と同じ正覚を開くことが「すくい」という言葉の意味になります。
阿弥陀仏一仏に帰依する浄土真宗は、すくいという言葉を多用するので救済型の宗教として誤解されやすいですね。

例えば「念仏成仏これ真宗」といわれるように、浄土真宗は、仏陀のさとり(=成仏)を獲ることを目的とした仏教です。
そして、その「すくい(生死からの度脱)」の完成は浄土に於いてである、というのが御開山の示された浄土真宗です。

【衆生済度】 しゅじょうさいど

衆生を救済して彼岸にわたすことを〈衆生済度(さいど)〉といいます。

仏教で、すべての生き物を迷いの世界から救い、悟りの世界へ導くことをいいます。

【衆生】は【衆】に多くの、もろもろ、の意味がありますので、多くの生き物、すべての生物の意味です。
【済度】は【済(濟)】に、救うの意味が 【度】に、わたすの意味がありまして、済(すく)い度(わた)すの意味となります。

【衆生済度】は、人間を含むすべての生きものを、迷いの多いこの世の苦界から極楽の彼岸に済い度すことを表わす四字熟語です。

仏教は大乗(ダイジョウ)と小乗(ショウジョウ)の教えに区別することが出来ると言われています。

大乗仏教は、個人だけでなく、他人の幸福をも考え、救うことを言います。それにひきかえ、
小乗仏教は、個人の迷いを除き修行をすることをいいます。ですから、小乗は功徳(クドク)も小さいので、小さな乗物に譬えられて小乗仏教といいます。