仏教のことば:「応病与薬(おうびょうよやく)」

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応病与薬(おうびょうよやく)

釈迦は、医者が病人に薬を与えるように、人の悩みに応じて教えを説かれた。
その対機説法の意味です。
病いに応じて薬を与えることです。
人々の迷いや苦悩に応じて、それに適した教えを説くことです。

[意味]

患者の病気の種類やその病状の重症度に応じて、適切な薬を与えること。

そこから転じて、人の性格や状況に応じて、その人に適切な忠告・助言を与えること。

『病に応じて薬を与う(あたう)』と読むことができます。

「良医の病を知って薬を説くが如し」

お釈迦さまは、名医が病気にふさわしい薬を与えるように、衆生の心の病に応じてふさわしい説法を応病与薬といわれています。

拝みさえすれば病気が治る、お祈りをすれば病気が治るという迷信は仏教の中にはありません。
お釈迦さまには耆婆という医者がいつもついていて、薬で病気を治していたそうです。

仏教では病気を治す仏さまは薬師如来ということになっていますね。
薬師如来は左の手のひらに薬壺を持っておいでになり、薬で治して下さるのだそうです。