仏教のことば:「波羅門(ばらもん)」

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波羅門(ばらもん)

インドの種姓の一つで、最高の位置にある司祭者階級の称。


インドのカースト制度(四姓)のうちの最上位で、僧侶、祭司階級またはそれに属するものをさす。
梵天の末裔で、その口から出たものと自称する。
インドに侵入したアーリア人社会の祭式の複雑化、専門化とともにその地位が高まり、宗教上、社会上の特権身分となり、祭式、教学を独占して、インド文化の指導的地位を保ち続けた。出典 精選版 日本国語大辞典

仏教以前に於いてすでに印度には立派な宗教や哲学を産出していました。
とくにその主なるは古代波羅門教であって、こはその教理に於いても、制度に於いても誠に発達せる立派なものであったのです。

道徳と言う立場からすれば未だ不完全の処があり、仮令、非道徳的ではないにしても、実際上に於いては道徳より寧ろ儀式、制度に重きを置き、理論上よりは直に超道徳的理想に奔りて真に、健全なる道徳的生活を以て宗教生活の必須条件とする迄には、至らなかったのです。

仏教ではその教理を種々の要素に還元すれば矢張り、波羅門の法典などにより来た処が多いけれども、その最も力を尽くした処は凡てを倫理的に浄化して、道徳的生活と宗教的生活とを厳粛に結びつようとしました。

仏陀はこの話に於いてその批評的見識を最も能く発揮して、苟も道徳的見地よりして不純と思はるる要素は、出来得る限り排斥し、たとえ教化の必要上その原形を残したとしても、少なくもその内容には常に清新なる道徳的意義を盛るを常としたものです。

何の所以なるかを知らずして天地四方を礼拝せる波羅門の子に対してはその六方に各々倫理的意義を与えて有名なる六方礼経の説法を為したがる如き、無暗に水中に入るを浄行と考える者に対しては、寧ろその心を浄めよと教えたるが如き、無意味に火を礼拝する者に対しては、煩悩の心火を滅せよと教えたるが如き一々枚挙に遑がない程です。

波羅門教では恰も砂に金を混じたるが如くに、祭式やその他の便宜的教條中に、道徳を説きたるに対して、仏陀はこの砂を漉して金のみを残し、而も仏陀の人格によりて益々純化し、広く豊富にした処に仏陀の一大特色があるのです。

舎利弗尊者(般若心経の中で「舎利子」)元はヒンドゥ教のバラモン(波羅門)であるサンジャヤの弟子

十大弟子の中で智慧第一といわれた舎利弗尊者(般若心経の中で「舎利子」という名前で出てくるお方)と共に、元はヒンドゥ教のバラモン(波羅門)であるサンジャヤの弟子でした。

このお二人は、とても智慧に優れたお方でしたので、サンジャヤの弟子になってすぐに頭角を現し、教えを全て体得して、それぞれ二百五十人のサンジャヤの弟子を任されるまでになっていました。

しかし、二人とも教えを体得したものの、どうしてもサンジャヤの教えに満足出来ずに、毎日もやもやしながら過ごしていました。

そんなある日のこと、町に出ると、非常に神々しいお姿で托鉢している一人の沙門が目に止まりました。

その沙門は、阿説示(アセジ)というお釈迦様の弟子で、阿説示の姿が余りにも神々しいので、「あなたは一体どなたの教えを奉じておられるのですか。どなたを師としておられるのですか」と尋ねたところ、「私は、釈迦族からお出になられた聖者を師と仰いでおります。そのお方の教えを奉じております」と答えました。

「その方は一体どういう教えを説いておられるのですか」と問うと、「簡単に申しますと、諸法は縁によって生じ、縁によって滅するという教えを説いておられます」と答えたので、二人はすぐに「これこそ、自分達が求めている教えに違いない」と悟り、それぞれサンジャヤの二百五十人の弟子を連れて、お釈迦さまの弟子になりました。

南天竺の波羅門に生まれた弥勒菩薩

弥勒とはマイトレーヤー、すなわち「いつくしみ」と言う意味です。

南天竺の波羅門に生まれ後、釈迦の弟子となって未来に必ず成仏するという授記をうけ、今もなお兜卒天で説法教化していると言われています。
ちなみに兜卒天とは仏教の世界観における天界の一つです。

そこには美しい風景や天女や子供たちが存在し下界に降りる菩薩が待機する場所になっています。すでに釈迦が降下し今弥勒が待機しているのです。

弥勒は56億7000万年をすぎると地上に出現し、竜華樹のもとで悟りを開いて釈迦如来の教化にもれた人々を救う為に三度に渡って説法をし、初会に96億人、二会に94億人、三会に92億人の衆生を済度し平和でゆたかな弥勒浄土をうちたてます。

気が遠くなる程の未来における世界と人間のあり方を弥勒菩薩はじっと考えられています。
ただいま思考中なのです。

右手を頬に近づけ指を曲げられているお姿は、どうしたら人々の心を救うことが出来るだろうと考え始めた瞬間のポーズがこの仏像のお姿となったと言われています。

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