恒河(ごうが)
インドのガンジス河のことです。
インド北部を流れるガンジス川(現地ではガンガーと呼ぶ)は、川そのものが神格化され「母なるガンガー様」(Gangamataji)と呼ばれている。
ガンガーを流れる水は「聖なる水」とされ、沐浴すればすべての罪を清め、死後の遺灰をガンガーに流せば輪廻からの解脱が得られると信じられている。
ガンガー流域には多くの聖地が存在し、たくさんの巡礼が聖地を訪れガンガーの流れの中で沐浴している。
ガンジス川(ガンジスがわ、英語: Ganges)は、ヒマラヤ山脈の南側、インド亜大陸の北東部を流れる大河である。全長は約2525km、流域面積は約173万km2(ただしブラフマプトラ川水系を除くと約84万km2)。
出典: Wikipedia
インドのガンジス川は矛盾に満ちている。
この大河は冷たく、その水源はヒマラヤ山脈の氷河にまでさかのぼる。
だが、その透き通っていた水は、インドの人口密度の高い都市を通りベンガル湾へ流れ込むまでに、ゴミと下水で汚れた水に変わる。
インドのモディ首相は2015年、30億ドル(約3170億円)を投じて、4億人が飲み水として利用し、10億人を超えるヒンドゥー教徒が聖なる川として崇拝するこの川を浄化すると約束した。
だが、ロイターの報道によると、状況改善のために実際に使われた予算はその4分の1以下であることが、最近の監査で明らかになった。
敬虔なヒンドゥー教徒からは「母なるガンガー」とも呼ばれるガンジス川は、ひどい状況にある。
人々が調理や水浴びに使い、死者の葬儀を行うこの川には、未処理の下水が直接流れ込んでいる。
川岸には皮なめし工場や造船所などさまざまな工場や農場が立ち並び、危険な化学物質を投棄している。
モディ政権は2018年初めまでに川の水質を改善する目標を定めていたが、達成はできていないようだ。
恒河沙(ごうがしゃ)
「この十方世界(大宇宙)には恒河沙(ごうがしゃ)の数の世界がある。」
と釈迦は説かれています。
『恒河沙(ごうがしゃ)』とはお経によく出てくる言葉ですが、今日はまず使われることはないかと思います。
これは数の単位を表わす言葉です。
万、億、兆、京、垓と続く数の単位をさらにずっと進めていきますと
恒河沙(ごうがしゃ)、
阿僧祇(あそうぎ)、
那由他(なゆた)と出てきて、
さらに不可思議、無量大数と続きます。
那由他は10の60乗、
阿僧祇は10の56乗
恒河沙は10の52乗です。
「恒河沙は10の52乗ですが多すぎて想像できません。なにしろ10の右横に0が52続くのですから。」
『恒河沙』とは字の意味からするとガンジス川(恒河)の砂(沙)ということです。
インドの2大河川のガンジス川は長さも幅も世界級ですが、その砂の数、というのですから、想像できませんね。
そんな恒河沙の数の世界が東西南北上下に微小な塵のごとく広がっている、と説かれているのが仏教の世界観です。