十牛図
悟りを開いても、山の中から出て人に何かをしないとあまり意味はありません。
それを表してるものに十牛図があります。
それが宗教を宗教らしく形づくっているものであるように思えます。
十牛図では、人々のために仏陀の教えを簡単に教えられているようです。
最終段階に位置づけられているが、実はスタートラインかもしれません。
きっと仏教とはそんな風に、最初と最後が重なっている教えなのだと思います。
仏教というのは、それを深く知る人ほど謙虚だと思います。
仏教をよく学んだ専門家や、修行を積んだ僧侶ほど「自分などまだまだ、まるでわかっていない」と言うものであり、それは謙遜などではなく、実際にそのように考えるようです。
どんな世界でも極めるほどに、わからないことが多くなるものですが、どうやら仏教はそれが際立っていると思います。