看病

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誰かに看病してもらいたいですか

風邪などで寝込んで動けない時、看病してくれる人がいると何かと助かりますね。
では、どんな人に看病してもらえるとうれしいでしょうか。

「もし風邪で熱が出て寝込んだ時、誰かに看病してもらいたいですか?」と尋ねたところ、男女別に見ると、「看病してもらいたい」の比率は男性より女性の方がやや高いようです。

今でこそ、病人の面倒をみたり、世話をやいたりする「看護」の意味でこの語は用いられますが、本来は病気を治す行為そのものを指しました。

とはいっても、この場合のお医者様はお坊さんです。


つまり、僧侶が病人のために念仏を唱えたり、仏教の教えを説いて病の苦痛をやわらげることが、「看病」だったのです。

かつての僧侶は、心の病を解決してくれる人生のアドバイザーでもありました。

そのため、肉体の病気も同じようにして治してくれるという信頼がよせられていたのだと思います。

「医王」ということばがあるが、これは、心の病をいやすために法の薬を与えてくれる仏、菩薩、薬師如来のことです。

仏陀がある日、祇園精舎で修行者たちの部屋を見回っていると、乱雑に散らかった部屋がひとつありました。
中に、ひとりの修行者が病気で苦しんでいます。ずっと何も食べていないとのことでした。

実は彼は、普段から利己的だったため、病気になっても看病してくれる者がいなかったのです。
仏陀は彼の衣を洗い、体を拭き、掃除をし、看病してやりました。

以後、その彼は心を入れかえて立派な修行者になったということです。