仏教のことば:「連枝(れんし)」

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連枝(れんし)

もとは天皇の兄弟に対する尊称でしたが、室町時代以後は本願寺法主の兄弟、近親者の敬称となりました。

御連枝(ごれんし)は、貴人の兄弟を指した敬称。
根幹を同じくする枝々が連なっている様子を表した「連枝」がその語源。
歴史的には以下の意味を持つ。

広義には、天皇家・将軍家・大名家など高貴な支配階級の顕職を世襲する権門において、当主の兄弟のうち仏門に入らずに特に取り立てられて一家を興した者、およびその者を祖とする家系をいう。
天皇家からの宮家、徳川将軍家からの御三家・御両典・御三卿、藩主家からの支藩家などがこれにあたる。
いずれの場合も、本家筋に嗣子を欠く場合にはそれを継承することもあり得る存在として知られた。

狭義には、江戸時代に御三家からさらに分家して立藩した親藩大名家を指して特にこう呼ぶことがあった。
Wikipediaより引用

一門一家制

余りにも多くなった本願寺一族に差異を付けるために一門一家制という法令を出し、一門寺院と一家寺院に分けます。
一門寺院とは、法主の子供や兄弟(連枝)とその嫡男の寺院、一家寺院とは連枝の次男以下もしくは蓮如以前に分かれた一族の寺院です。

1519年(永正十六)に制定した一門一家制度
これは親鸞の子孫である本願寺法主の一族の序列を明確にするために設けられました。
これは一門を三つのカテゴリに分けるものでした。
内訳は、
①連枝:法主の子供、兄弟。
②一門:連枝の嫡男、
③一家:連枝の次男以下、並びに蓮如以前に分かれた一族衆です。

蓮如を支援した外部の寺の者達よりも、連枝が偉く、連枝も法主の方針に逆らえば処罰される。このルールを教団全体に浸透させたわけです。

同気連枝(どうきれんし)

血のつながりのある、兄弟姉妹のこと。
「連枝」は連なっている枝のことで、兄弟姉妹のたとえ。
同じ気質があり、枝と枝が連なっている木という意味から。
「気を同じくして枝を連ぬ」とも読む。

孔懐兄弟 同氣連枝

こうかい けいてい  どうき れんし

はなはだ なじみ合うのが兄弟というものである。気を同じくして同一の親に連枝しているからである。

「孔(こう)」は「はなはだ」と読む。
「懐」は「なつかしい、なつく、ふところ」などの読みがあるが、兄弟同士が「なつかしむ」というのも訳として違和感がある。常に幼かったころを懐旧してばかりいるわけではなかろう。ここは同じ母親の懐に抱かれて育ったという意味で、「なじみ合う」と訳してみた。

気を同じくする、というのもいろいろな解釈があってよい。気質が似ていることもあるだろう。しかし兄弟同士が相争ってしまう例もよくあることだから、やはり「同気連枝」が望ましい。姉妹も同様である。

「連枝衆」

字の如く、枝別れするのだから、家系に繋がる代々の「兄弟姉妹」を云う。

「一門衆」

同じ家系の一族を指すが、仏教では宗派の一つを意味します。

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