仏教のことば:「内陣(ないじん)」

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内陣(ないじん)

お寺の本堂の奥の間で本尊を安置し、法会の儀式を行う所。

神社の本殿や寺院の本堂で,神体あるいは本尊を安置してある神聖な場所をいう。
内陣は外陣(げじん)に対する言葉で,普通最も奥まった所に設ける。
内陣・外陣は扉や格子戸,あるいは結界(けつかい)を設けて区別するのが普通で,ときには内陣にさらに一区画を設けて内々陣とする場合がある。
南都諸大寺の場合には,堂自体が奥行きが浅いために,内陣・外陣の間仕切りはなく,須弥壇のある中央部とその周辺を内陣・外陣と呼んでいるが,密教寺院では,内陣を外陣と厳重に区画する場合が多い。出典株式会社平凡社

本堂の内部 本堂の内部は仏さまをまつる内陣(ないじん)と、参拝するスペースの外陣(げじん)とに分けられます。
内陣はさらに両側部分を脇間とか余間と呼んで、別区画とする建て方が一般的です。

内陣と堂内は同じと勘違いされます。

大本堂内は大きく分けて、【須弥壇】【内陣】【外陣】に分けられます。

須弥壇は(しゅみだん)は、御本尊を奉安する場所であり、仏像等を奉安するために一段高く設けられた場所のことです。

ご本尊は宮殿の位置に祀られます。

通常大きい仏像はそのまま、小形のものや秘仏になっているものは宮殿またはお厨子(ずし)に納められています。
仏像そのままでも、宮殿に納められている場合でも、仏さまは須弥壇(しゅみだん)と呼ばれる壇の上に祀られます。

須弥壇は須弥山(しゅみせん)をかたどったものです。

【内陣】(ないじん)は、護摩壇と僧侶達が御護摩祈祷時に座る場所です。

通常参拝者が内陣に座ることは出来ません。

前机は香炉やローソク立などお供物(おくもつ・おそなえもの)を載せる机です。
向机は導師が使う道具などを置く机です。
導師机とも呼ばれ、経机よりひと回り大きい机です。
一般的には向机ですが、密教系統(天台宗・真言宗など)では長方形の机ではなく正方形の修法壇(しゅほうだん)の場合もあります。
稀に円形の壇もあります。

修法壇は大壇(だいだん)と護摩壇(ごまだん)に分れます。
見た目はほとんど同じですが、大壇は中央に多宝塔が置かれ、護摩壇は中央に護摩を焚くための炉が置かれます。
礼盤は導師の席です。
その両脇の脇机は導師の使う道具を置く机です。
向机・礼盤・脇机の四点セットで、登高座(とうこうざ)と呼びます。

【外陣】(げじん)又は(がいじん)は、内陣の外側にある参拝者が座る場所とされています。

参拝者は通常堂内の外陣に座ることが出来ますが、内陣には座ることは出来ません。

内陣の左右外陣は脇間とも呼ばれます。

脇間も含めて外陣と言います。